イタリアンやフレンチの立ち飲み店も登場し、身近になった西洋料理ですが、今注目は埼玉県です。パスタやチーズ、ワインの消費量がそろって全国上位にランキングされる同県で昨年4月に「さいたまヨーロッパ野菜研究会」が発足しました。
料理に使う西洋野菜を地元で作れないか、というシェフの要望がきっかけになり、現在の会員はさいたま市の関連部署、生産農家、種苗会社、流通、飲食店など約40人です。
西洋野菜といっても、カリフローレやフィノッキオ、ラディッキオ・トレヴィーゾなど知識はもちろん、見たこともない野菜ばかり。生産に協力してくれる農家探しから難航しました。
それでもさいたま市内の20~30代の若手農家が賛同。イタリアに支社を持つ種苗会社が、高温多湿な日本でも育つよう品種改良した種を提供し栽培法を指導し、収穫期は野菜の食べごろを知るシェフが畑に足を運び、一緒に汗を流しました。
初収穫となった昨秋は2~3割だった収穫率も今年は約8割に上昇。農家数、栽培面積も増えました。シェフの評判も上々です。
「埼玉には良いイタリア野菜があると言われたい」と生産農家の木村彰宏さん。会員の英知を集めたさいたま発西洋野菜で地元を盛り上げます。
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【プロフィル】中村直美
なかむら・なおみ 長崎文化放送、NHK長崎を経て、現在、FM NACK5でニュースアナウンサー、各種司会として活動中。
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