【遊技産業の視点 Weekly View】大衆娯楽の魅力強化が急務 (1/2ページ)

2014.12.6 05:00

 □アメニティーズ代表取締役社長・PCSA代表理事 金本朝樹

 カジノとパチンコの違いは、パチンコはあくまでも娯楽。射幸性の上限が決められていないギャンブルとは異なり、われわれが提供する娯楽は風営法で規制された範疇(はんちゅう)にとどまる。市場に流通する遊技機にせよ、あらゆる制限下で開発されている。また、パチンコホールは、人々の生活に寄り添って存在し、地域の人々が余暇を過ごす場所として機能するもの。来店する人々と密にコミュニケーションを図ることができるスタイルも、パチンコが大衆娯楽であることを裏付けている。

 カジノとパチンコでは訪れる人の目的も、客層も違う。それを混同されるのは残念だが、われわれは混同される現実を真摯(しんし)に受け止め、これを是正していかなければならない。世間の声に常に敏感に耳を傾け、時代のニーズに合わせながら人々の価値観とともに変化を遂げていく。そういう姿勢が、パチンコが大衆娯楽であり続けるためには不可欠だろう。

 「勝った、負けた」と一喜一憂するのもパチンコという大衆娯楽の遊技性の1つだ。そのため、勝ち負けの情報がクローズアップされることも珍しくない。問題なのは、その楽しみが遠くなること。なかなか当たらなくて面白くないという状況が、ネガティブな評価の1つの要因となっている。

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