米系シティバンク銀行が個人向け部門を三井住友銀行に売却する方針を固め、来週にも最終合意する見通しとなったことが9日、分かった。売却額は400億円前後になるとみられる。両社は正式合意した段階で詳細を公表する予定だ。
シティ銀は、国内で働く約1800人の社員や32の支店網、現金自動預払機(ATM)のほか、預金などの顧客資産を三井住友銀に引き継ぐ意向だ。三井住友銀は買収によって、シティが抱える富裕層を獲得し、約1兆円の外貨建て預金を手に入れる。
シティグループは明治35(1902)年、横浜での支店開設を皮切りに日本での事業をスタート。その後、シティ銀が平成19年に設立され、日本の富裕層を取り込んできた。今年9月末の預金残高は約3兆9千億円。
一方、シティ傘下で「ダイナースクラブ」ブランドのクレジットカード事業を日本国内で手がけるシティカードジャパンについては、三井住友信託銀行と交渉中だが、合意は来年に持ち越される見通しだ。
新生銀行と三越伊勢丹ホールディングス、JCBの3社も共同買収を模索しているが、シティ側は当面、再入札はしない方針という。