【挑む】CyberZ・山内隆裕社長 広告マーケティング 東アジアに期待 (1/2ページ)

2014.12.11 05:00

 サイバーエージェントグループのCyber(サイバー)Zは、スマートフォンに特化した広告マーケティング事業を展開している。とくにスマホ向けアプリの広告効果を計測する「F.O.X」に対する信頼度は厚く、グーグルやLINEなど国内外の主要メディアとの連携数は、世界最大級を誇る。今後の成長戦略について、山内隆裕社長は海外戦略の強化を重点課題に掲げる。

 --現在の市場環境をどのように見ているのか

 「スマホは5000万台時代に突入し、まだまだ伸びしろがある。スマホ以外のタブレットも予想以上に好調だ。通信速度の高速化の動きも本格的で、さらなる成長市場を歩むための過渡期を迎えていると思う」

 --こうした中、CyberZの強みは

 「効果測定を行う『F.O.X』という基幹システムを構築している点で、費用対効果を測る根本となっている。また、ゲームの場合、ダウンロード数がどれだけあったのかという指標に加え、顧客が何日後に課金したのかというデータも把握できるようにしている。これによって顧客との間で緊密なコミュニケーションを図れるようになる」

 --海外戦略についての考え方は

 「アプリの事業主は、言語対応さえ行えば外国へ進出することが可能だと認識している。ただ、マーケティングに関しては現地に人を配置していなければ対応できない。当社としては現地法人や支社を立ち上げて支援体制を強化したい」

 --具体的には

 「現在は米国や韓国に進出しており、売り上げに占める海外比率は1~2割で推移している。これを3年ほどかけて半分まで引き上げていく。とくに期待しているのが東アジア。現地でのスマホの普及率は著しく、ベトナムやインドネシアの潜在力も大きい」

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