【挑む】トーマツイノベーション・眞崎大輔社長 (1/2ページ)

2015.1.5 05:00

 ■中小の人材育成に定額制セミナー

 中堅・中小、ベンチャー企業に特化した経営コンサルティングを行っているのが、トーマツグループのトーマツイノベーション。「イノベーションクラブ」という定額制の研修セミナーを武器に、支援実績は累計で8000社に達する。眞崎大輔社長は「プログラムを進化させることなどによって、人材育成業で名実ともにナンバーワンを目指したい」と語る。

 --イノベーションクラブの概要は

 「ビジネスマナーから新規開拓営業のコツ、管理職の基本研修、トップマネジメントに至るまで100種類以上のセミナー数を用意しており、開催頻度は年間4000回に上る。一般的なセミナーは1回ごとに費用が発生するが、定額制なので何回聞いても価格は同じ。結果として研修コストを抑制できる。こうしたシステムが評価され、着実に会員が増えている」

 --受講することで、どういった効果が生じるのか

 「人材育成を通じ経営基盤が構築されることだ。また、『結論から先に述べるようにしよう』や『ポイントは3つにまとめて』という共通言語が根付いたと、よく指摘される」

 --今後はどういった形で発展させていくのか

 「セミナーの内容を高度なものへと進化させている。やさしい内容が主流だったが、難易度を向上させた方が良質な刺激が生まれるからだ。また、受講項目や復習用の動画、感想文などを一括して把握できるシステムを開発する。これと並行して社内の人材育成に力を入れる。もっと優秀な人材を採用することも課題だ」

 --スマートフォンを活用した内定者向けの教育サービス「モバイルナレッジ」事業の動向は

 「アプリを活用してビジネスに必要なマナーなどをクイズ形式で学ぶサービスだが、手応えをつかんでいる。すでに300社以上が導入しており大企業も適用している。1000~2000社が当面の目標だ」

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