決算発表をするトヨタ自動車の佐々木卓夫常務役員=4日、東京都文京区(田邉裕晶撮影)【拡大】
トヨタ自動車は4日、平成27年3月期の連結業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前期比17.8%増の2兆7000億円になるとの見通しを発表した。従来予想は2兆5000億円で、2年連続の過去最高益を予想していたが、さらに上ぶれする。コスト削減に加え、円安効果が利益を押し上げた。
営業利益は従来予想に比べ、円安による為替変動の影響が1750億円、コスト削減が400億円の押し上げ要因となる。売上高は5.1%増の27兆円、最終利益は16.8%増の2兆1300億円に引き上げた。ともに過去最高を見込んでいたが、売上高は5000億円、最終利益は1300億円増える見込みだ。
一方、グループの世界販売台数(中国など除く)の見通しは、従来予想より5万台少ない900万台に引き下げた。北米は好調だが、消費税増税後の販売低迷が長引く日本や、タイなどアジアで苦戦していることを織り込んだ。
同時に発表した26年4~12月期連結決算は、営業利益が前年同期比13.9%増の2兆1148億円で、7年ぶりに最高を更新し、リーマン・ショック前の水準を上回った。売上高は5.2%増の20兆1156億円、最終利益は13.2%増の1兆7268億円で、いずれも過去最高だった。
記者会見した佐々木卓夫常務役員は「厳しい経営環境の中、仕入れ先や販売店を含め、オールトヨタで原価改善の努力をしてきた結果が表れた」と強調した。