一方、商品化に向けて中心的役割を担う岡本硝子の岡本毅社長は「排他的経済水域で世界6位の規模を持つ日本の国策と連動する形で、社会に広く貢献していきたい」と抱負を述べた。
開発に参画した海洋研究開発機構(JAMSTEC)が江戸っ子1号を3基購入。同機構は沖縄周辺の海域に投下し、海底に埋蔵する鉱物の掘削でもたらされる環境への影響評価の調査に活用する。
これまで日本の周辺海域で探査機の投下試験を続けており、5月には北海道オホーツク海沖でも実施する。海外からの受注を念頭に置いた取り組みも始める。
今年1月には、杉野ゴムが探査機に使われた技術を活用した川底探査機を製作するなど水平展開が進んでいる。しかし、商品化には価格設定や各社への利益配分、故障時の対応といったアフターサービスの体制構築が課題になる。