三菱UFJ証券ホールディングス(HD)は24日、ネット証券専業のカブドットコム証券を子会社することを決めた。25日に正式決定する。傘下の事業会社で店舗サービスを主力とする三菱UFJモルガン・スタンレー証券とカブコムの機能を融合し、顧客の利便性を高める。
三菱UFJ証券は、4月にも三菱東京UFJ銀行が保有するカブコム株を取得し、出資比率を現在の約12%から50%超に引き上げる。取得額は直近の時価ベースでは約500億円の見込み。三菱UFJモルガン・スタンレー証券とカブコムはオンライン機能の共用や、商品・リサーチ情報の相互提供に取り組む。
三菱UFJフィナンシャル・グループはグループ内の機能再編により、経営の効率化や体制強化を図る。カブコムを三菱UFJ証券の傘下にすることで、証券事業を一体運営し収益基盤を固める。