成田国際空港会社は26日、国際線や国内線で成田空港と結ばれていない都市に新たに就航した場合などに、航空会社が負担する着陸料を最大で1年間無料とする制度を4月から導入すると発表した。アジアのハブ(中核)空港をめぐる競争が激しさを増す中で、成田の就航都市数や就航便数の底上げを図る狙いだ。
実施期間は平成30年3月末までの3年間。同社は25年から、国際線の機材の大型化などを対象に着陸料を最大で半額にする割引制度を実施している。新制度の条件に合致した場合、さらに50%の割引が加算され、開設1年目の着陸料が最大で無料になる。2年目は最大で25%の割引となる。
同日、東京都内で記者会見した夏目誠社長は「(優遇措置で)航空会社の初期コストを軽減することが、新規路線の開設促進につながる」と語った。エチオピア航空が4月に就航する成田-アディスアベバ(エチオピア)線は、今回の優遇措置の対象になる。