オーナー企業、難しい後継者選び 「失敗すると、会社自身が大打撃」

2015.2.27 06:23

会見する、大塚家具の大塚久美子社長=26日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

会見する、大塚家具の大塚久美子社長=26日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)【拡大】

 上場企業の創業家の関与による経営問題は、大塚家具だけではない。最近ではキノコ大手の雪国まいたけでも起きるなど目立ってきている。いずれも創業者が一代で企業を大きくし、上場までに至ったもので、強いリーダーシップがある経営者であり、大株主でもあるケースが多い。それが後継者へのバトンタッチを難しくしている側面もある。

 日本経済大学の西村尚純教授は「オーナー企業にとって、ある程度成長させた後、企業を巡航速度にのせて、後継者に譲るというのは難しいこと。だが、これを失敗すると、会社自身が大打撃を受ける大きなリスク要因と意識しなくてはならない」と警鐘を鳴らす。

 さらに「時代が変わり、消費者ニーズも変化する中で、柔軟に企業の形を変えることができる後継の経営者が必要。子供だからといって、後を継がせるというのは間違い。社内、社外から平等な競争の上で、後継者を選ぶ必要がある」と、指摘する。

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