首都圏を中心にパチンコホールを展開するサンキョー(埼玉県川口市)はこのほど、同社が経営する「SAP立川店」(東京都立川市)が5日に東京消防総監と立川消防署長から感謝状を授与された旨、発表した。
同店で救助した人が一命を取りとめ、社会復帰したことが授与の理由。心肺停止状態から、社会復帰できたケースは大変少ないという。
昨年12月30日の夜、駐輪場で倒れていた60代とみられる男性(意識・脈・呼吸がない状態)に対し、同店スタッフが救急車を迅速に手配。同時に、AED(自動体外式除細動器)による救命処置や心臓マッサージなどを行った。
なお、SAPでは顧客の安全を守る取り組みの一環として、スタッフが普通救命講習を受講し、店舗にはAEDを設置している。
パチンコホールの顧客には高齢者が多い。「もしもの時」の対策も、安心・安全な遊技環境実現の一つの要素だ。また、商店街をはじめ人通りの多い立地では、店舗外での緊急事態にも協力できることから、「そこに在る」ことを生かしたCSR(企業の社会的責任)活動にも位置づけられる。
一方、全日本遊技事業協同組合連合会(理事長・阿部恭久氏)が19日時点で集計した2015年1月の組合員店舗数は、営業店舗数が1万638軒で、前月比23店舗の減少となった。新規店舗数は13軒、廃業店数は33軒だった。また、遊技機設置台数は、パチンコ機が前月比902台減の269万9996台、パチスロ機は1777台増の150万7334台。このほか遊技機を合わせた総台数は875台増の420万7486台だった。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)