会見する預金保険機構の三国谷勝範理事長=6日午後、東京都千代田区【拡大】
預金保険機構の理事長に1日付で就任した三国谷勝範氏(63)は6日、会見を開き「日本の金融システムが安定し、その機能が維持されるよう最大限努力する」と抱負を語った。金融を取り巻く環境変化には「国際化」「ICT(情報通信技術)化」を挙げ「これらを支えるセーフティーネットシステムを全体をにらみながら考えていきたい」と今後の方向性を述べた。
金融機関の破綻処理に備えて銀行などが納める預金保険料を各金融機関の信用力などを踏まえ柔軟に料率を変更できる「可変保険料率」について「直ちに導入とはなっていないが、さまざまな角度から検討しなければならない」との見解を示した。
三国谷氏は1974年大蔵省(現財務省)入省。金融庁長官などを経て今年3月預金保険機構理事長に就任した。