東日本大震災から4年を迎える11日、高級筆記具ブランドのモンブランが、震災の津波に耐えて残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を素材にした数量限定の万年筆を発売する。復興の希望を後世に-。被災地の願いを背負ったプロジェクトは試行錯誤を重ね、世代を超えて受け継がれる逸品へと結実した。
きっかけはメール
発売される万年筆は「マイスターシュテュック 奇跡の一本松」。一本松の枝を軸とキャップの素材に使用。価格は48万1000円(税別)で、「3.11」にちなみ113本を製作、1本は市に寄贈される。同社は113本分の売り上げの20%に当たる金額を市などに寄付する。
開発のきっかけは、被災地からのメールだった。
「奇跡の一本松を使って特別な万年筆が作れますか?」。2012年9月11日、モンブランのマーケティング担当、浅葉裕子さんはホームページに寄せられた一通のメールに目がくぎ付けとなった。「『一本松』って、あの一本松?」