【兵庫発 元気印】神戸合成 車用ガラス系コーティング剤で地位確立 (1/5ページ)

2015.4.9 05:00

誰でも手軽に車体をコーティングできる「SGX01」

誰でも手軽に車体をコーティングできる「SGX01」【拡大】

  • 神戸合成の研究室。日夜、新商品の開発や分析が行われている=2日、兵庫県小野市
  • 宮岡督修社長

 ディーラーから新車を購入するとき、必ずと言っていいほど「オプションコーティング」を勧められる。このコーティング剤を作っているメーカーをわざわざ確認する人はいるだろうか。その一つが神戸合成だ。純正ケミカルでは業界2位のシェアを持ち、国内自動車メーカーのホンダやスズキの純正コーティング剤では50%以上を生産している。

 ◆1社頼みから脱却

 穀物の漂白剤を製造していた「三浦化学工業所」が前身。1963年、ホンダが二輪車から自動車業界に参入するのに合わせて、化学技術を生かしてホンダの純正自動車・二輪車用ケミカル製品メーカー「神戸合成」として発足した。当時のホンダはエンジン技術は素晴らしいものの、塗装や板金技術が遅れており、車の表面に神戸合成のクリームを塗ることで車の価値を高めていたという。その後、品質の高さが認められてスズキとも取引を開始した。

 宮岡督修(みやおか・まさのぶ)社長(57)は、創業者で先代社長の次女の娘婿として請われ、85年、28歳のときに入社。「私が一番若手。社内は高齢化が進み、ネガティブな雰囲気。『とんでもないところに来てしまった』と頭を抱えました」。神戸本社の営業部に配属されたが、ほとんどホンダ一本頼みの営業が気に掛かって仕方なかったという。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。