【Bizクリニック】サイト売却背景 若手社長「挑戦の糧に」 (1/2ページ)

2015.4.21 05:00

 □日本サイトM&A協会代表理事・和家智也

 私が社長を務めるゼスタスは、サイト売買マッチングサイト「サイトレード」を運営している。数千社単位の企業が集まり、情報をやり取りし、売買交渉を行っている。サイトを買う側は、時間を買い、事業リスクを減らすのが主な狙いだ。一方、ウェブサイトを売りたい企業が増えているのはなぜか。そこには、ウェブサイト売買市場ならではの理由と面白さがみえてくる。

 ウェブサイトは会計上、無形固定資産になる。不動産などの有形固定資産とは違い、プログラムの技術さえあれば、いくつでも簡単に作れてしまう。そのため、安易に作って増えすぎてしまったウェブサイトを運営するにあたり、経営資源である人・モノ・カネ・情報が分散してしまい、ある時点を境に整理を迫られることがある。経営戦略における事業の選択と集中である。この整理の際に、ウェブサイトを価値ある資産と考える企業は「閉鎖」するのではなく、「売却(事業譲渡)」をしようと試みるのだ。それに気付き、ウェブサイトを売る企業が増えてきたのである。

 ウェブサイト売却の理由を挙げると「当初の見通しが甘く、うまく収益化できていない」「利益は出ているが、成長が鈍化している」「システム機能が古くなり、リニューアルには追加投資が必要」という事業限界型がある。また「主担当者が退職してしまった」「競合の参入により市場が変化した」「新規事業のための資金がほしい」という環境変化型がある。さらに「続ければもうかるが、運営に飽きた」という本音も耳にする。

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