ソニーの2015年3月期連結決算で、テレビ事業が11年ぶりの営業黒字になったことが23日までに分かった。営業黒字額は200億円規模とみられる。
同事業は昨年7月に分社化し独立採算制とする合理化を進めていた。韓国勢などと競合する同事業は、製品の価格下落が進み、05年3月期から10年連続で赤字が続いていた。14年3月期は257億円の営業赤字だった。
業績改善に向け、ソニーは事業規模の拡大を目指す方針を転換。事業子会社「ソニービジュアルプロダクツ」を設立、固定費の削減や在庫管理の強化などを進めた。合理化効果に加え、日本や欧州で、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」の販売が好調だったことも寄与したもようだ。