【フロントランナー 地域金融】みちのく銀行(7)新たな販路開拓を積極支援 (1/2ページ)

2015.5.11 05:00

 □クロマグロ加工・販売事業支援

 6次産業化事業に取り組む「あおもり海山(かいさん)」(青森県深浦町)に昨年、新たな販路が加わった。首都圏を中心に水産物の小売りを展開する魚力(東京都立川市)だ。同社は現地法人を設け、米国にも進出している。

 魚力の担当者は、あおもり海山と商談を進める中で深浦の魚に興味を持ち、現場を視察した上で「深浦フェア」の開催を決定。昨年5月に深浦産のマグロやタイ、ブリ、サワラなどの鮮魚を商業施設内の小売店で3日間にわたって販売したところ、大盛況だったという。

 あおもり海山が同町内で建設を進めてきたマグロ加工センターの稼働後は、冷凍品などの有力な販路の一つになることは間違いない。みちのく銀行(青森市)も、新たな販路の開拓を積極的に支援する方針だ。

 加工センターは4月中旬に完成し、5月中旬から本格稼働する。「さく」(板状の長方形)の状態で約30トンのマグロを零下55度で冷凍保管できる超低温冷凍庫のほか、マグロを熟成させる冷蔵室などの設備を導入。マグロの解体ショーを実演する予定の直売コーナーも併設する。

 この事業では、さくの状態でマグロを冷凍保管することも大きなポイントだ。あおもり海山の野呂英樹取締役営業部長は、こう説明する。

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