建機大手4社 中国の景気減速で、今期も回復見込めず (1/2ページ)

2015.5.13 18:30

 建設機械メーカー大手4社の2015年3月期連結決算が13日、出そろった。コマツと日立建機の大手2社は増収だったものの、ともに最終減益だった。北米や欧州向けの販売は堅調だったのに対し、中国経済の減速で需要の落ち込みが尾を引いたのが原因だ。

 中国では設備投資が低迷しており、コマツの場合、15年3月期の中国での売上高は前期に比べ32%も減少した。とくに15年1~3月期の落ち込みは著しく「(6トン以上の)油圧ショベルの中国向け台数が前年同期比でマイナス58%」(大橋徹二社長)だった。こうした傾向は当面の間、続くとみられる。

 一方、利益率の高い鉱山機械も伸び悩み、回復が見込みにくいのが実態。その結果、16年3月期の連結売上高は前期比5.0%減の1兆8800億円、最終利益は10.4%減の1380億円となる見通しだ。

 日立建機もコマツ同様、16年3月期は中国の売上高が36%落ち込んだ。辻本雄一社長は「今年度の中国向け油圧ショベルの需要は2割強落ちる」と見込んでおり、新車販売だけでなく、部品サービスでマイナスをカバーする考えだ。16年3月期の連結売上高は8100億円、最終利益は270億円を見込む。

 コベルコ建機の藤岡純社長は13日の説明会で「1~3月期の中国の総需要は前年同期比で50%以上減った」と語り、想定より中国市場が縮小しているとの認識を示した。16年3月期連結の最終利益見通しを30.1%減の135億円とした。

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