□J&J事業創造社長 川村益之さん(61)
--JTBとカード大手ジェーシービー(JCB)の折半出資会社として提携サービスの事業化を進めてきた
「約6700万人いるJCB会員を対象にした旅行子会社を設け、会員サービスの向上に努めてきた。さらにギフト子会社も設立してJTBとJCBのギフト事業を一本化するなど、一定の提携効果を出してきた」
--今後注力する事業は
「これまではJTB、JCBが抱える国内のお客さまに対するサービスの向上がメーンだったが、訪日客の増加に取り組む政府の方向性に合わせ、日本を訪れる外国人旅行客を対象にした事業を強化する」
--1300万人を超えた外国人旅行者数を政府は2020年までに2000万人に拡大する目標を掲げている
「外国人旅行者向けサービスの活発化は間違いない。旅行と金融を組み合わせたサービスを提供し、ビジネスチャンスを生かしたい。具体的には外国人の買い物支援と、小売店の免税手続きの簡素化に力を入れる」
--買い物支援の内容は
「昨年末に無償提供を始めたスマートフォン向けの5カ国語対応アプリ『Japan Shopping APP』を充実させる。商品やバーゲンの情報を発信し、ダウンロード数を増やしたい。認知度が高まれば、情報を提供する店舗やメーカーからの広告収入も増える」