ベンチャーキャピタル(VC)大手5社の2015年3月期連結決算が14日出そろい、ジャフコなど3社が最終黒字を確保した。同期中に日経平均株価が約30%も上昇し、投資先企業の新規株式公開(IPO)が相次いだが、大型案件の有無で明暗が分かれた。
同日に決算発表したフューチャーベンチャーキャピタルは、前期の新規上場後も株式の一部を所有していたジェイエスエス株の売却を進めたことで増収を確保。しかし15年3月期には新規上場による売却益がなく、2期連続の最終赤字を余儀なくされた。
VC専業最大手のジャフコは、最終利益が前期比60.2%増の277億円で2期連続で過去最高を更新した。IPO実績は前期比1社減の24社だが、リクルートホールディングスなど大型案件があり、キャピタルゲインが26.4%増の339億円に達した。ドリームインキュベータも投資先企業の株式売却を進め、最終利益は16.3%増の9億円だった。
SBIホールディングス(HD)は、VC事業に当たるアセットマネジメント部門の最終利益が9.5%減の81億円。保有する米国シェールガス関連銘柄の評価損を計上したため。IPOで大型案件がなかった日本アジア投資は2年ぶりの最終赤字に陥った。