勝俣宣夫・丸紅相談役【拡大】
経団連の勝俣宣夫副会長(丸紅相談役)は19日、慶応大学・三田キャンパス(東京都港区)で、商学部の学生を対象に「経団連ビジョンと総合商社の取り組み」と題し、講義した。
経団連の外郭団体である経済広報センターが、現役の大学生を対象に経済動向や産業の実態などを理解してもらおうと開設している「企業人派遣講座」の一環。勝俣氏は講義で「企業の持続的な成長は国民生活の向上と一体だ」と訴え、経団連が目指す2030年までの日本の国家像を築くために解決すべき28の個別課題などを説明した。
経団連は今年1月、30年の日本のあるべき姿を示した将来ビジョン「経団連ビジョン」を策定し、副会長が全国の大学に出向き、その内容を説明することにしている。勝俣氏はこの日、母校の慶大で1時間半にわたり熱心に講義した。
勝俣氏は「企業が成長を続けていくための最大の財産は人材」と強調。日本企業が今後、活路を海外に見いださざるを得ない状況下で、「グローバルなフィールドで多様性あふれた個性豊かな人材が求められる」と話すと、学生は真剣に耳を傾けていた。
経済広報センターは1986年に企業の経営者や経営幹部を講師として大学に派遣する企業人派遣講座を開設し、毎年、全国の大学で実施している。