【トップは語る】明治安田こころの健康財団　発達障害を抱える子供の支援強化 (1/2ページ)

　□明治安田こころの健康財団理事長・佐藤英夫さん（６５）

　－－３月に設立５０周年を迎えた

　「設立当初から、発達障害を抱える子供や家族への相談事業、介護や精神医学分野への研究助成、専門家育成のための研究講座の運営などに取り組んできた。５０周年を記念して、３０日に『発達障害をかかえる人たちとの共生社会実現に向けて』をテーマにシンポジウムを開催する。記念のロゴも作成した」

　－－研究助成事業で新たな展開は

　「設立時から助成期間１年、１件当たり５０万円を限度とする年２０件の研究助成事業を続けているが、これに上乗せする形で助成期間２年、１件当たり１００万～５００万円で総額１０００万円の５０周年記念研究助成を行う。精神医学や心理学などは結論がなかなか出ないが、研究期間が２年あればじっくり研究できる。困難を抱えたり、心の悩みも持つ子供が社会で元気に生きていくための支援の在り方について、研究成果に期待している」