カラマツ材を使用した住宅の施工現場=埼玉県越谷市【拡大】
創建(大阪市中央区)は、産地証明付きの北海道産無垢(むく)材「カラマツ」を柱材に使用した戸建て分譲住宅を、「ルナ越谷レイクタウン」(埼玉県越谷市)に建築する。
同社の吉村孝文社長が代表理事を務める栗山町ドライウッド協同組合(北海道栗山町)が導入した、新しい乾燥技術「コアドライ」を活用した。カラマツは木材繊維が柔らかいため加工材としての利用が主であったが、新技術によって水分管理が可能となり無垢材の内部まで均等に乾燥できるようになった。
JAS(日本農林規格)では、構造用製材向け乾燥材の含水率基準を20%以下に設定することが求められているが、新技術によって6~10%の含水率を実現。ねじれや曲がりを大幅に抑制し、集成材と同等以上の寸法安定性となった。
越谷レイクタウンでのコアドライ材の施工現場は4棟。「つくばみどりの」(茨城県つくば市)でも1棟を着工している。今後は東京支店管轄の各分譲地で月4、5棟の着工を行い、2015年は年間60棟の供給を行う予定。今後ははりや構造材での適用を目指す。