■魅力ある都市へ大改造スタート
≪MARKET≫
森記念財団の都市戦略研究所が昨秋に発表した2014年の「世界の都市総合力ランキング」で、東京は7年連続の4位となった。東京は訪日外国人数の大幅増で文化・交流分野の評価が高まったものの、経済成長率の低さなどから「市場の魅力」や、都心と空港までのアクセスの悪さから「交通利便性」が弱点となっており、首位のロンドン、2位のニューヨークに水をあけられている。
同財団理事の市川宏雄・明治大専門職大学院長は「ロンドンは五輪を契機に都市としての力を高めた。東京も20年の五輪に向けた政策で評価が高まれば、状況は変わる」と指摘。東京の魅力向上は「日本再興」にもつながるのだ。実際、五輪へ向けて、東京、とりわけ都心部は「再開発ラッシュ」の状況が続いている。銀座、大手町、丸の内、日本橋、八重洲、渋谷、品川、湾岸エリア…。大規模な開発があちらこちらで進み、国家戦略特区も始動するなど、まさに「東京大改造」がスタートした。
特に、今後の大きな発展が期待されるのが新橋・虎ノ門エリア。この地区のメーンプレーヤーが森ビルだ。虎ノ門ヒルズを皮切りに、隣接地に大規模オフィスビルやタワーマンションなども計画している。さらに、五輪までに虎ノ門ヒルズ直下に東京メトロ日比谷線の新駅が開業の予定。また、環状2号線が延伸して湾岸エリアまでつながれば、羽田空港から都心部への最短ルートとなり、虎ノ門は「五輪の玄関口」に生まれ変わる。
さらに、森ビルは六本木ヒルズの隣接地で超大型の開発案件を温めており、「20年とその先を見据え、都心での再開発を推進する」としている。