【ハザードマップ】マルホン工業、奥村遊機 ヒット続かず、巨額開発費も重荷 (1/3ページ)

2015.6.18 05:00

 ▼マルホン工業 タレント夫妻をメーンキャストにした「CR MIDNIGHT LASVEGAS(真夜中のラスベガス)」、野球をモチーフにした「CRAファインプレー」などで知られる中堅クラスの遊技機器メーカー、マルホン工業は3月26日、名古屋地裁から民事再生法の手続き開始決定を受けた。負債総額は約98億円。

 1949年創業の同社は全国に支社や営業所を置き、商社経由を主体に直接販売を含めて全国約3000店のパチンコホールに納入実績を持つ。ピークの2002年6月期は「ソルジャーシリーズ」などの大ヒットで売上高は336億7800万円にのぼった。10年6月期もヒット作に恵まれ、売上高は236億2600万円だった。

 しかし、12年6月期以降はヒット作がなく、連続して赤字を計上。開発費の負担も重く、財務状況の悪化が進んだ。

 特に14年6月期は前年の2倍に当たる6機種を投入し、大幅増収を狙ったが、期待をかけた新機種が検査で不適合となり、売上高は約58億7900万円にとどまった。

 15年6月期は9機種の投入で反転攻勢を期したものの、売り上げの減少が続き、民事再生法の適用申請を余儀なくされた。ただ実績への評価もあり、事業再生の道を歩み始めている。

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