東京都庁で開かれた東京国際金融センターの推進会議。舛添要一知事(中央)がパネルを使って構想を説明した=29日【拡大】
東京都は29日、アジアを代表する金融拠点の形成を目指す「東京国際金融センター推進会議」の第2回会合を開催した。構想では、ニューヨークやロンドンと並ぶ金融市場を目指しており、舛添要一知事はあいさつで「米ウォール街に匹敵するストリートにしたい」と意気込んだ。さらにロンドン金融街シティーを海外にPRする「ロードメイヤー」(市長)のような人物を置くことも提案した。
金融機関の本店が軒を連ねる千代田区大手町から東京証券取引所のある日本橋兜町までの永代(えいたい)通り1キロ余りについて、舛添知事は「金融集積地にふさわしい愛称」をつける考えを明らかにした。会合では「永代兜ストリート」などの案が示されたという。
昨年9月の初回会合から約10カ月。都は構想実現に向け、今年5月に米ドル建て債券を東証の債券市場「東京プロボンド」に上場するなど海外投資家を呼び込むための取り組みを始めている。