市場低迷が浮き彫りとなるなか、より遊びやすい環境構築へのシフトを呼びかけた【拡大】
ダイコク電機(名古屋市中村区)は8日、東京都文京区の東京ドームホテルで「DK-SIS白書2014」の発刊記者発表会を開催した。DK-SISとは、同社が提供する情報戦略システム。現在、遊技機台数で138万台と市場の約30%のデータを保有。同白書は今年で12冊目の発刊となる。
主催者あいさつで栢森秀行代表取締役社長は、遊技産業の近況について「厳しい業況」と分析。さらに規制の強化が予定されているなか、今後の不透明感は払拭できないと警鐘を鳴らした。しかしながら、「現在の状況は閉塞(へいそく)感打破へのチャンス。規制への対応はファンの離反を止めるきっかけにもなり得る」とし、DK-SISが、遊技産業が健全に成長を遂げるための“将来への道標”になることを祈念した。
続き、DK-SIS室室長の山岸義幸氏が、記者発表資料を基に白書の説明を行った。
冒頭、「DK-SIS白書2014」の業界キーワードとして「業界総粗利がさらに減少も遊技機利益は横ばい」「4円パチンコの業績下落が続く」「20円パチスロの業績が下落・試射試験方法の変更」「店舗数減少、遊技機台数微減、店舗の大型化が顕著」「消費税が8%に、貸し玉料金の引き上げ店舗が増加」の5つを提示。これらを軸に、2014年の業界動向にアプローチした。
なお、DK-SISでは業界総粗利規模を市場把握のコアに位置づけており、業界総粗利こそがファンの使用金額であり、その規模の縮小がファン減少につながっていると捉えている。