経団連は30日、大手企業のこの夏のボーナスについての最終集計を発表した。対象140社の平均妥結額は89万2138円で、昨年の夏に比べ2万4407円、率にして2・81%増えた。増加は3年連続。2008年夏のリーマン・ショック直前以来、7年ぶり水準で、1959年の調査開始以来3番目となった。
大手企業は、円安による輸出の改善などで、業績が好調なことに加え、業績連動制ボーナスを採用している企業も多く、高水準となった。また、政府から景気の好循環を作り出すための賃上げ要請を受け、基本給を引き上げるベースアップや一時金の満額回答などを今春闘で実施している。経団連では、冬のボーナスについても、夏同様に高水準になるとの見通しを示している。