毎日のように新作がリリースされているスマートフォン向けゲームアプリの世界では、存在を知ってもらえるまでが大変で、続けて遊んでもらうのはさらに厳しい。セガゲームス セガネットワークス カンパニーでは、「Noah Pass(ノアパス)」というマーケティング支援ツールを立ち上げて、自社だけでなくさまざまな会社が手がけたゲームアプリの間で、相互に送客・集客できるようにしてきた。同社ではこの「ノアパス」上で、新たに広告事業やユーザー分析などをスタート。参加する企業やアプリを増やして、プラットフォームとしての存在感を高めていこうとしている。
セガネットワークスが展開する「ノアパス」は、ゲームアプリを開発・提供している企業が、単独でプロモーションを行っても、ユーザーに認知されづらくなっている状況をカバーするために始まったもの。直近の参加社数は100、参加アプリ数も462となり、累計で1億人を越えるユーザーを相手にアプリゲームの提供や紹介を行っている。
セガネットワークスが6月に発表した「ノアパス」での広告事業は、こうした強力なプラットフォームを、一種の広告媒体として活用していこうというものだ。メニューには2種類あって、ひとつはECサイトなどにあるようなバナー広告を表示させて、そちらへと顧客を誘導する形になっている。