セイコーエプソンは20日、家庭用プロジェクターの新製品「EH-TW5350」を27日に発売すると発表した。無線LANを内蔵し、スマートフォンやタブレット端末にワイヤレスで接続して、大画面映像を楽しめる。
従来製品よりも画質を高め、3D映像の奥行きも調整できるようにした。小型で重さも約3キロと軽く、持ち運びや収納にも便利だ。
想定価格は税別で約10万5千円、80型スクリーンとセットだと約11万円。
この機種を含めて今後1年間で家庭用プロジェクター全体で3万5千台を販売する計画で、国内トップのシェア7割を確保したい考えだ。
家庭用プロジェクターの国内市場は、薄型・大画面テレビの急激な低価格化の影響で伸び悩んできた。
しかし、6畳間のスペースでも3D対応の映画などを100型の大画面で見ることができ、価格も10万円を切るセイコーエプソンの「EH-TW5200」が発売された平成25年以降は回復傾向にある。今年の販売台数は「4万5千台に達する」(エプソン販売の鈴村文徳取締役)との見方もある。
セイコーエプソンは27日から新製品を4日間3千円で貸し出すサービスも開始する。10月30日~11月3日には「二子玉川ライズ」(東京都世田谷区)で、無料体験イベントも開催する。