出店戦略や訪日外国人客の取り込み策について話すドンキホーテホールディングスの大原孝治社長=20日、東京都千代田区【拡大】
ドンキホーテホールディングス(HD)の大原孝治社長は20日開いた事業説明会で、2020年6月期に国内外の店舗数を現状比1.6倍の500店とする計画を発表した。
他社が閉店した店舗跡地への出店を重点化するのが柱。積極的な店舗網の拡充により、20年6月期の連結売上高を15年6月期に比べ46%増の1兆円へ引き上げたい考えだ。
20年に向けた主要業態別の新規出店数は、主力のディスカウントストア「ドン・キホーテ」で67店、大型店の「MEGAドン・キホーテ」で73店、「ピカソ」や「驚安堂」などその他で54店を計画する。いずれも衣料品や日用品など食品以外の品ぞろえを強化して、ファミリー層の需要の取り込みを狙う。
大原社長は説明会で「規模だけでなく、利益もしっかり追求したい」と述べ、20年6月期に、企業の収益性を示す指標であるROE(株主資本利益率)で15%(15年6月期は11.6%)を目指す方向性も明らかにした。