1社限定…高校生就活、厳しすぎる制約 企業とミスマッチ、3年以内に離職4割 (1/5ページ)

2015.8.27 06:35

毎年6月に開かれる東京商工会議所の会員企業を対象とした高校との就職情報面接会=東京都江戸川区

毎年6月に開かれる東京商工会議所の会員企業を対象とした高校との就職情報面接会=東京都江戸川区【拡大】

 来春に高校卒業見込みの学生の就職活動が、来月5日から本格化する。厚生労働省によると、今春卒業者の就職内定率は98.8%となり、1992年以来の高い水準だった。ただ、大学生の就職活動に比べ、高校生は就職協定でスケジュールが厳密に定められており、ある時期までは入社試験の“かけ持ち”ができないなど、個人の志望が反映されにくい。その結果、3年以内に離職する人の割合は全体の約4割に達するなど、問題点も浮き彫りになっている。

 来月5日から本格化

 高校生の就職活動は、企業の応募書類の受け付けが始まる9月5日から本格的にスタートする。高校生の場合、学業を優先するとの考えから、大学生よりも厳しい制約が課せられている。例えば、大学生は志望する会社全てに応募書類を提出できるが、高校生はある時期まで1社しか応募できない。東京都では、9月中は1社しか応募できないが、10月以降は2社応募できる。

 とはいえ、ほとんどの企業では9月中に採用活動を事実上終えているため、志望する業種・企業への就職が難しいケースも多い。こうした応募制限は全国44都道府県で実施されている。

「高校生は1社しか応募できないのは不公平」

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