新日鉄住金の子会社で、産業設備の建設や維持管理を手がける新日鉄住金エンジニアリングは2日、1日付で東南アジアに2拠点を新設したと発表した。メコン川流域の営業を担うタイ支店を置いたほか、東南アジアの統括拠点としてシンガポール支店を設けた。情報収集力を高め、海外受注の拡大につなげるのが狙い。
タイ支店はタイだけでなく、ミャンマーとマレーシア、ラオスの営業も受け持つ。これまで東南アジアには、フィリピン子会社のほか、ベトナムとインドネシアに支店があったが、タイ支店の新設で全域をカバーできるようになるという。
東南アジアでは、同社が受注実績を積んできた鉄鋼生産設備や天然ガスの洋上生産設備に加え、工場向けコージェネレーション(熱電併給)設備や廃棄物処理発電設備など、幅広い分野で受注拡大を図る。このほかインドでも、鉄鋼生産設備以外の販売に乗り出し、海外全体の売り上げ拡大を目指す。