【論風】クレジットカード契約、分かりやすく 最良の事業者選べるように (1/3ページ)

2015.9.3 05:00

 □経済産業省消費者政策研究官・谷みどり

 現代の生活には、多様な契約がある。商品を現金で買うのが消費契約の大半だった時代は、話は簡単だった。今は、限られた時間で理解するには複雑すぎる契約を、「理解した」ということにして署名しなければ暮らせないと感じることがよくある。

 しかし、産業が発展するためには、顧客が最も優れた契約相手を選択することが必要だ。この前提があって初めて、創造的で効率的な事業者が収入を伸ばし、次のイノベーションに向けた投資や雇用者の能力向上に力を注ぐことができる。顧客にとって最良の事業者が選ばれる市場が、未来を支える産業が成長できる市場である。

 ◆広がるカード利用

 複雑な契約の一つに、クレジット関係の契約がある。クレジットカードは、多くの人に便利に使われている。2013年のクレジットカードショッピングの信用供与額は約42兆円、年末の信用供与残高は約8兆円に上った。このとき日本では2億3000万件以上のクレジットカード契約が行われていた(日本クレジット協会)。

 私も、クレジットカードをよく使う。しかし、実は、ポイントや値引きにつられ、細かい契約を理解する時間がないまま申し込んだ。多くの人がそうではないか。

 確かに、クレジットカードを一括払いで使うだけなら、手数料もかからないので、あまり心配ないかもしれない。しかし、クレジットカードを使って、思いがけない結果に陥る人がいる。たとえば、リボ払いによる債務だ。リボ払いには手数料がかかる。例として、4月に4万円、6月に6万円、10月8万円、合計18万円の買い物をして、毎月5000円、年15%の手数料のリボ払いで支払ったとしよう。その後はリボ払いをせず、既存債務の支払いだけ続けたとして、手数料はいくらかかるだろうか。

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