□アルヒ会長兼社長・浜田宏さん(56)
--5月にSBIモーゲージからアルヒに社名を変え「住生活プロデュース企業」への業容拡大を進めている
「われわれの仕事は家を買いたいお客さまをお手伝いすることだ。融資先のお客さまとは長期にわたってお付き合いするので、貸しっぱなしにするのではなく、ずっと寄り添えばいいじゃないかと考えた。そこで、サービス業として、新しいブランドとして出直そうと考えた」
--具体的な取り組みは
「当社でローンを組んだお客さまにはメンバーズクラブに入っていただく。提携先企業の商品やサービスを安く購入できるメリットがある。家探しのためのアプリも開発していく。これらの取り組みで、事業の柱である住宅ローンにもっと人を呼びこみ、お客さまとの接点を増やし、リフォームローンや(自宅を担保に融資をする)リバースモーゲージ、保険の販売も強化したい。セブンイレブンのようなリテールの総合金融販売業を目指す」
--女性向け住宅ローンを発売した
「いずれは住宅ローンだけでなく、女性が1人で住むにはどんなマンションを選ぶといいかなど、家探しのお手伝いをしたい。長期固定型ローンの『フラット35』には国民に良質の住宅を提供したいというDNAが脈々と受け継がれ、審査基準は銀行融資より緩和されている。自分が主債務者になって家を買う女性を本気で応援したい。いずれはシニア層や外国人にも広げていきたい」