北陸新幹線が金沢まで開通して半年がたち、利用客が想定を大幅に上回るなど開業効果が鮮明になる中、与党の検討委員会による未着工区間の敦賀(福井県)-大阪ルートの絞り込みに向けた協議が本格化する。
従来候補として挙がっていた3つのルート案に加え、8月にはJR西日本独自のルート案も浮上。JR西の真鍋精志社長は16日の記者会見で「タイミングがくれば、最適と思うルートを申し上げる」と具体的な言及は避けたが、検討委は各案を検証し、2年以内をめどに結論を出す方針だ。
敦賀以西のルートについては、昭和48年の政府の整備計画で福井県小浜市付近を通る「小浜(若狭)ルート」が明示されているほか、琵琶湖の西側を通って京都市に出る「湖西ルート」、東側を通る「米原ルート」の3案が候補に挙がっていた。
さらに、8月にはJR西が社内で小浜市と京都市を通る独自のルート案を検討していることが判明した。