空から救急箱を投下するGoogleの「Project Wing」、通信網を提供するFacebookの「Aquila(アクイラ)」など小型無人機ドローンを使った研究が海外で進められている。救急の日にあたる9日、日本で「ドローンで命を救う」というスローガンを掲げる団体「Project Hecatoncheir(ヘカトンケイル)」が活動の本格化を宣言した。
ウエアラブルが異常検知→自動通報→ドローン出動
活動を主導する国際医療福祉専門学校の研究員、小澤貴裕さんが目指すのは、心停止状態の人に電気ショックを与えて救命する自動体外式除細動器(AED)をドローンで運ぶ計画の実現だ。
「応急手当講習テキスト」によると心臓と呼吸が止まってから8分半が経過すると命が助かる可能性は10%未満になる。だが居合わせた人が応急処置をすれば約20%の人が助かるという。