【トップは語る】三菱UFJFG 顧客から頼りにされる金融機関に (1/2ページ)

2015.9.25 05:00

 □三菱UFJフィナンシャル・グループ社長 平野信行さん(63)

 --10月に発足10年を迎える三菱UFJフィナンシャル・グループは、今後どういう姿を目指すのか

 「日本を代表する金融グループになりたいという旗印を掲げて、リーマン・ショックをいち早く乗り越え、成長へとかじを切ることができた。今後の10年間は産業構造の変化に対応しながら、日本の再生を後押ししていく。日本に軸足を置きながら、世界の中で際立った金融機関になることを目指す」

 --銀行の世界的なランキングでは上位につけている

 「(半官営の)中国4大銀行を除くと、企業価値を端的に示す時価総額で6位、商業銀行のプレゼンス(存在感)でいえば貸出金は2位、預金残高は4位。競争力の上で一定の規模は必要だが、順位は結果にすぎない。顧客から頼りにされる金融機関でありたい」

 --貸出金はどんどん伸ばしていくのか

 「貸し出しには過度に頼らない。付加価値が大切となる。例えば、為替取引の仲介やM&A(企業の合併・買収)アドバイザーなどに力を入れる」

 --資産運用業の強化は

 「国内では、長年の懸案だった投信2社を統合した。今後拡大すべき地域の一つは米国。場合によっては買収を排除しない。世界経済が成熟に向かう中、世界のお金の流れを左右する資産運用会社の発言力は高まっている。資産運用業は一種のタレントビジネス。オーナーが代わった瞬間に、人材が離散するリスクが高かった。(買収では相手先の)会社選びが大切となる」

 --商業銀行のM&Aは

 「北米では、買収したユニオンバンクは西海岸に強い。コスト的なシナジー効果が働く方がよいので、隣接地域がいい。アジアではインドネシアやフィリピンなどの海洋諸国を強化したい」

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