「ビジネスアイデアの取引市場が先行することで知財の流動化も進む」という平沼紀明氏【拡大】
■アイデアの電子取引時代をサポート
海外知財ビジネスを日本に紹介する業務を手掛けるアイデアキャスト(東京都渋谷区)。代表社員の平沼紀明氏は知財ビジネス会社で20年間、国際知財法務を主に担当した後、4年前に起業した。社名は、さまざまな専門家との連携で新しいビジネスを提案する事業体にしたい、という思いを込めた。第一歩として知財の保護・活用で評価が高い海外法律事務所や、知財評価に使う分析ツールを日本に紹介する業務を始めた。
平沼氏は「世界で勝てる日本の大企業は、専門家やツールをグローバルに探索、比較し、独自のリソースにできる。それは世界基準の知財活動や情報の認知につながる。普通の企業や個人まで、海外のリソースを自由自在に活用できるようになればグローバル化も進むはず」とみる。だが現実は、言語の壁が厚い日本に、海外の知財ビジネス会社が進出する動きは鈍く、「独自に探して紹介することにした」という。