「正しい仕事をしていれば、永遠に続くはず」=2015年6月【拡大】
■「弥勒」の名に恥じぬよう前進
これまでの道のりを振り返ると、苦難ばかりでしたが、ひとつひとつ乗り越えることができたのは、運が良かったとしか思わずにはいられません。
◆運命的出会い
この身は両親から授かったもの、丸裸の「無一物」で生まれてきて、何一つ、自分のものではない。失敗して無一文になっても、またやり直せばいい、と思ってきました。生きていれば何か良いことがあります。「生かし生かされる」、このことを信じてきました。母の操から祖父の彦太郎がとても神仏を大事にしてきたと教え込まれましたから、自然と私も謙虚な気持ちで信心を持つようになり、いつしか運が巡り回ってきたのかもしれません。
ビジネスだけではなく、精神的な面でも運命的な出会いがいつくかありました。
私がミロク情報サービスの社長に就任した1980(昭和55)年、お世話になっている税理士の反町秀司先生の紹介で、新潟県長岡市にある宝徳山稲荷大社とのご縁をいただきました。
ここは人間のしあわせを守る神様が祭られており、歴史をひもとくと、遠く縄文時代にまでさかのぼるそうです。殷帝大王(いててのひみこ)の命により物部美万玉女尊(もののべのみのわひめのみこと)が瓊名(ぬな)の里に日の宮のみやしろを建てたときからといわれています。その後、増築を繰り返して、現在の朱塗りの大殿堂が完成しています。
鷲頭(わしず)幸親社主にお会いしたら、そのひとことひとことにとても感銘を受け、心豊かになるのです。神仏を大切することを重ねて教えられ、それからできる限り、時間をつくって参拝を重ね、さまざまなことを伺い、いろんな教えをいただきました。