「イワシタの、シンショ~ガ」。テレビコマーシャルのおなじみのフレーズで知られる岩下食品のロングセラー商品だ。同社は、この商品のテーマパーク「岩下の新生姜(しょうが)ミュージアム」を今年6月20日に開館した。8月2日には早くも来館者1万人に到達。当初想定の8倍のペースといい、若者を中心にインターネットの交流サイト、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での口コミなどで話題となっている。
◆若手のアイデア
若手社員のアイデアを積極的に採用。企業博物館にしてはあまりにも遊び心満載で、「新生姜色」という明るいピンク色で館内全体が彩られている。
新生姜メニューが並ぶカフェに、新生姜のかぶり物、さらにその巨大版、高さ5メートルの新生姜ヘッド、ラブラブな雰囲気の「新生姜の部屋」、だじゃれなのか「ジンジャー神社」など面白いコーナーがめじろ押し。岩下漬けの素の自動販売機もあり、ミュージアムショップで売られる新生姜グッズも人気。中でも新生姜ペンライトは、新生姜の形を模しただけだが、購入個数が限定される人気商品だ。
入館無料。岩下和了社長は当初、クオリティーを保つためにも有料化も検討したが、「今の時代、捨て身でもお客さんに喜んでもらえるようにやって、ちょうどいい。どうしたってメーカーの視点になるから、さらに収益を求める姿勢を強める必要はない。その姿勢を持ちつつも、お客さんの立場に身を置き換えて考えたい」と話す。