EV電池工場、西安市に完成

2015.11.17 05:00

 韓国サムスン電子グループの電池メーカー、サムスンSDIがこのほど、正式に中国の電気自動車(EV)駆動用バッテリー市場に進出した。

 陝西省西安市のハイテク産業開発区で先月22日、サムスンSDIの自動車駆動用バッテリー工場の完工式が行われた。式典には同省の姜鋒・副省長とサムスンSDIの趙南成(チョ・ナムソン)社長、サムスン中国の張元基(チャン・ウォンギ)社長など約200人が出席した。

 新工場は高性能自動車駆動用バッテリー(純EV規格)の最先端の生産ラインを有し、年産は4万個。セルからモジュールまで全工程を包括している。

 2次電池(バッテリー)専門調査機関、B3が発表したデータによると、サムスンSDIは2013年に小型2次電池の世界市場で1位となった。

 同社は現在、独BMWや米クライスラー、インドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラなど大手自動車メーカーとの間でサプライ契約を結んでいる。サムスンSDIは2000年に韓国でリチウムイオン電池事業に参入したという。

 同社は中国市場をグローバルな自動車電池市場で最も重要な市場の一つとみており、高速で発展する中国市場で機先を制するため、率先して専用の駆動用バッテリー工場を建設した。(中国新聞社)

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