■仕様変更による競争激化をチャンスに
□●村憲一氏・執行役員クリエイティブオフィサー研究開発本部副本部長
■さまざまなニーズに合った機械リリース
基本的な開発全体のスローガンとして、絶対的に核にあるのは「新しいことはサミーから」というキーワード。その精神に基づいて、「AT機能の製品化」「エウレカセブンにおける5号機復権」「マイスロ機能の市場投入」の3つは、特に大きなターニングポイントだったと思う。
まさに、いまのサミー開発があるのは、AT機を世に送り出し、市場を変革していった当時の成功体験と、開発姿勢を代々受け継いできたからに他ならない。業界的な流れの分岐点で迷うことなく挑戦できているのは、この経験があったからこそだと感じている。また、エウレカセブンは「5号機の中でもこれだけ面白い機械を作ることができる」ということを証明し、市場のマインドを後ろ向きから前向きに変えることができた機械。マイスロに関しては、ユーザーに射幸性とは別のベクトルで遊ぶ楽しみを提供できた。
間接的に携帯デバイスやネットワークにつなげられたことは大きなエポックメイキングだと思う。
パチスロはこの12月から5.5号機と呼ばれる仕様にシフトするが、この変化を弊社ではある意味ポジティブに考えている。これまで以上に、パチスロ本来の王道の遊びであるメーンボーナスを中心に、その他の遊びの部分はより多様化し、さまざまなユーザーニーズに合わせたタイプの機械をリリースしていくことができると自負している。業界が大きく変わるときこそ、サミー開発は強みを発揮できる。これからもサミーのパチスロに期待していただきたい。
◇