【遊技産業の視点 Weekly View】低射幸機シフトで環境整備を (1/2ページ)

2015.12.5 05:00

 □シークエンス代表、LOGOSインテリジェンスパートナー・三浦健一

 検定機と性能が異なるパチンコ遊技機の撤去について。11月25日のホール5団体会議で、警察庁保安課の大門課長補佐は「メーカーへの責任追及に(ホール側の)議論が集中しすぎていることを危惧している」と述べ、最優先されるべき問題は新しい遊技機をいかに作っていくか、新しい検定機とは何かであり、ホールもまずそこから考えるべきだと忠告。新しい遊技機は今のものとはかなり性能が異なってくると予測した。

 また、今般の遊技機市場シフトに関して「可及的速やかに」撤去というのは1カ月、2カ月で撤去しろということではなく、「ホールの負担にならない速度で」やってほしいという意味だと補足している。

 撤去が優先されるとホールには過度の負担になる。ホールもいまの遊技機をすぐに外してベニヤで島閉鎖することなど望んでいないはずで、そうならないために代替えの新しい遊技機をいかに作っていくかをメーカーとともに協力して、一日も早く新しい検定機が供給されるよう努力すべきなのである。

 かねてから指摘してきたことだが、行政は本気でこの業界の構造改革に着手してきている。根本的にまず、市場から高射幸の遊技機を段階的に減らして最終的には一掃させ、ギャンブル遊技から適度な低射幸の娯楽に切り替えていくことだ。その高射幸を助長し娯楽化を阻害する要因に、くぎ曲げの問題さらに検定機と性能の違う遊技機の現状があぶりだされたにすぎない。それを長い間、見逃してきた行政責任も免れない。

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