【フロントランナー　地域金融】かながわ信金（１） (1/2ページ)

　□かながわ信金　「よろず相談承り」精神で課題解決

　■経営者の悩み聞き出し支援

　かながわ信用金庫と神奈川県綾瀬市の協力のもと、同市の特殊機械製造業者のサーフ・エンジニアリングが、ガス管などのインフラの点検に活用するロボットの実証実験を５月に実施した。同市でロボット開発に関わる実験が行われたのは初めてという。多くの注目を集める中で実験は成功、今後の技術の実用化が期待されている。この実証実験が行われるきっかけとなったのは、かながわ信用金庫・経営サポート部が取り組んできた企業支援だ。

　２０１４年４月、かながわ信用金庫は、売り上げ増強や販路拡大など企業のさまざまな経営上の課題に対し、ソリューションを提供する専門部署として「経営サポート部」を発足させた。支援内容は、創業支援、補助金申請助言サービスなどの経営課題解決のサポートや、調査分析サポート、ビジネスマッチング、事業承継など多岐にわたる。

　経営サポート部のベースとなっているのは、平松廣司理事長の経営理念である“よろず相談承り”信用金庫という考え方だという。