十六銀行法人営業部・脇田昌也部長【拡大】
□十六銀行 ものづくり産業のマッチング支援
■新分野進出の声に「逆見本市」考案
岐阜市に本店を構える十六銀行は、岐阜・愛知・三重の東海三県を代表するリーディングバンク。トヨタ自動車をはじめとする自動車産業と、川崎重工業、三菱重工業などの航空宇宙産業の2大輸送機器産業を筆頭に、日本のものづくり産業を支えてきた企業が集積する中京地域において、十六銀行は目覚ましいマッチング支援実績を上げている。そのマッチング支援の中核を担っているのが、延べ100回以上の開催を数える「サプライヤー探索サービス(逆見本市商談会)」だ。
十六銀行では、次世代の成長基盤として期待される分野への取り組みを強化するため、2010年、法人営業部内に「マーケット戦略チーム」を設置。医療・介護、自動車・航空機、再エネ・省エネ、フードビジネスといった成長産業に特化し、専門的なサポートを提供している。
リーマン・ショックを機に顧客企業の要望が変化。以前は、名古屋金利といわれる地域特有の低金利要請が目立ったが、危機を境に「新たな販売先の紹介」を期待する声が強くなったという。法人営業部の脇田昌也部長は、「特に自動車部品関連の企業から『自動車プラスアルファ』の発想で、航空機や医療機器などの産業に進出したいという声が増えた」と話す。