トヨタ自動車が5日発表した2015年4~12月期連結決算は本業のもうけに当たる営業利益が前年同期比9.0%増の2兆3056億円となり、過去最高を更新した。ガソリン安を背景に北米での新車販売が好調なため。円安効果で輸出採算も改善した。
トヨタはグループの愛知製鋼知多工場(愛知県東海市)で1月に起きた爆発事故で部品の供給が滞り、国内の車両組立工場を8日から1週間休止するが、この影響は今回の決算に織り込まなかった。大竹哲也常務役員は決算会見で「現時点では影響を精査することはできない」と述べた。
売上高は6.5%増の21兆4313億円、最終利益は9.2%増の1兆8860億円で、いずれも過去最高となった。
16年3月期連結決算の予想については、最終利益を従来見通しから200億円引き上げ、前期比4.4%増の2兆2700億円に上方修正した。売上高は27兆5000億円、営業利益は2兆8000億円のまま据え置いた。