【特選!ふるさと元気の素】ヒノキの楽器 音色は森への思い 伊藤里奈

2016.2.9 05:00

ザ・ヒノキーズ。(左から)カホンの村田大輔さん、ウクレレの柏木雅文さん、ボーカル兼ギター堀木元木さん

ザ・ヒノキーズ。(左から)カホンの村田大輔さん、ウクレレの柏木雅文さん、ボーカル兼ギター堀木元木さん【拡大】

 町の9割が山林という三重県大紀町のアマチュアバンド「ザ・ヒノキーズ」。その名から察せられるように演奏する楽器は地元産のヒノキ製です。ギター、ウクレレ、それにペルー発祥の打楽器カホンを使ってライブを行っています。

 ボーカル兼ギターの堀木元木さんが3年半前に地元の音楽仲間2人とバンドを結成しました。きっかけは、実家が林業の堀木さんが、良質な県産木材を活用したいと県内のギター作家にヒノキの間伐材を持ち込んだことでした。

 楽器の材料はほとんどが輸入木材なのですが、完成品を手にした堀木さんは、音の良さに「日本の木でもこれだけできる」と手応えを感じました。

 5年前から同町でヒノキ製カホンを製造販売している越仮(こしかり)裕規さんもヒノキは適度な強度があり楽器加工に適している、といいます。たたく場所を少し変えるだけで音色が変化するカホン。「ヒノキ製は音の抜けが良くまろやかに響く。楽器には向かないといわれていたが、そうでないことを証明したい」と意気込みます。

 ライブでは観客用のカホンが用意され、メンバーと客席のセッションもあります。リズムに乗って森や自然を思う気持ちが広がっていくステージです。

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【プロフィル】伊藤里奈

 いとう・りな 秋田朝日放送、福島テレビを経てフリー。現在リポーター、ナレーター、司会として活動。

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