三菱電機は17日、中長期的に実用化を目指す研究の成果を報道陣に公開した。海水を噴水のように噴き上げて電波を送受信する「海水アンテナ」などで、2020年度以降に新規事業として成長の柱にしたい考えだ。
海水アンテナは、海中に可動式のポンプなどを設置。海水を噴き上げて水柱をつくり、電流を流すことでアンテナの代わりとする。水槽での実験では、地上デジタル放送の電波の受信に世界で初めて成功。災害時に携帯電話の仮設基地局としたり、海水浴場のレジャー向けに使ったりできるという。
空中に映像を映し出す「空中ディスプレイ」技術も公開した。スクリーンの映像の光をアクリル板で反射させ、さらに特殊なシートで反射すると、複数の光線が離れた場所で結合し、映像が浮かび上がる仕組みだ。この映像は人が通り抜けることも可能で、デジタル広告などに利用できるようにする計画。