東京マラソンで銀座を走る参加者たち=2月28日、東京都中央区【拡大】
都心をおよそ3万7000人のランナーが駆け抜けた。
この日曜日に開催された東京マラソン。10回目の記念大会は好天にも恵まれ、コースの沿道には109万2000人(主催者発表)もの人出があったという。『東京の新しい祭り』はすっかり季節の風物詩となった。
毎回話題になる一般参加の抽選倍率、今回は11.3倍にもふくれあがった。2007年の第1回が3倍強だったから、浸透のすさまじさがよくわかる。
健康ブーム、マラソンブームに乗り、交通規制された新宿や銀座など都心を駆ける「非日常の楽しさ」が規模拡大を後押しした。コース選定の際、当時の担当都職員が“ママチャリ”をこいで新宿から日比谷、銀座から浅草、お台場へと都心部を走り回った逸話を思い出した。
◆石原元都知事が主導
知られた話だが、改めて成り立ちを書いておこう。このマラソンは都心で開催されていた東京国際マラソン(男子)と東京国際女子マラソン、東京シティロードレースを合わせて形成された。2つの国際マラソンはエリート選手、車いすレースも含めた10キロのロードレースは市民が対象。性格の異なる大会をまとめた大規模マラソンはボストンやニューヨークなど海外に事例はあったものの、日本にはない。それでも「ぜひ市民参加型の大規模マラソンを…」という日本財団や傘下の笹川スポーツ財団の働き掛けと協力を得て、石原慎太郎元都知事の強い主導力で実現にこぎ着けた。